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個別支援学級を見学する

2024年6月25日

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先週木曜日に初めて小学校の個別支援学級を見学してきました。

学校に行きたくない

5年生の上の娘は発達障害で

ASD(自閉スペクトラム症)と診断されています。

IQの数値が定型発達の子より少し低くく境界知能と呼ばれる位置にいます。

1~5年生の現在まで普通級で過ごしてきました。

ASDの特性があるのとIQの数値の関係で常にクラスのお友達から

遅れがちになってしまうのです。

それでも何とかここまで担任の先生に支援をしてもらい、お友達にも助けてもらいながら

普通級で頑張ってきました。

このまま6年生まで行けそうかな~なんて思っていました。

ところが6月になって突然やってきました。

「学校、行きたくない。」

お~、来たかぁ~!

小学校に入学する頃から父母はそうなるリスクを予想していました。

児童の専任の先生からも

「高学年になった頃、周りが段々見えるようになってきて

自己否定をするようになると辛くなってくるかもしれないから考えて行かないといけないね。」

と言われたことがあったのです。

でも正直入学したての娘に高学年のことなどなかなか想像できなかったし

正直何をどのように考えればよいのかわかりませんでした。

療育センターやスクールカウンセラーや

昔校長先生だった知り合いの方に相談に乗ってもらったりと

自分でもあれこれ情報を集めやれることはやろうと思いました。

母として一つやろうと思ったのは勉強のサポート。

特性があり、一般塾に預けることが難しいと判断した母は

できる限り家で一緒に取り組もうと毎日夕方、宿題や漢字の勉強に付き合ってきました。

最初は何をどのようにやればいいのか常に手探りでしたが

2年生、3年生になってもなんとか大幅に遅れることなくギリギリついていくことができました。

昔校長先生だった知り合いには

「とにかく国語と算数だけ家でやりなさい、その他の教科は本人の興味だから

興味があったら授業を聞いてくればいい。」

と言われたのです。

そんなわけで5年生の6月現在まで算数と漢字を中心に

毎日学校から帰ってきてコツコツと私と娘二人で取り組んできました。

取り組むペースがゆっくりなので宿題はその日にすべて終わらせることは難しいのです。

少し遅れながらも娘のペースでコツコツとできていたので

この調子でこれからもいかれれば良いなと思っていました。

しかし、4年生の途中から授業中、眠ってしまうことが増えてきてしまったのです。

1~2年生の頃と比べ教科が増えてきて学ぶ量がすごく増えたし

授業時間数も6時間の日が1週間に何回もあるのです。

集中力が長く続かないので先生の話がどうしても時々抜けてしまう。

抜けてしまえば段々と授業内容がわからなくなってしまうのです。

授業がわからない→つまらない→眠くなる

このパターンが4~5年生になるにつれ徐々に多くなりました。

因みに担任の先生は娘の特性を理解しているのでそこで無理矢理起こすことはありません。

それでも4年生の頃は休み時間になると男の子と一緒になって

外でドッチボールを毎日していて楽しいと言っていたので

学校での楽しみが1つでもあれば

「学校に行くのが面倒臭い。」と時々言いながらも毎日学校に行くことができていたのです。

ところが5年生になり4月は以前のように4年生で一緒だった男の子たちに誘われ

休み時間に変わらずドッチボールをやっていたのですが

クラス替えをしたことに寄り新しいお友達も加わることになったため

段々と本気モードのドッチボールになってきてしまったようなのです。

今まで加減してくれていたのに本気で当てられてしまう。

つまんないや~やめよ~っと!

あっさりと止めてしまい毎日教室にいるようになってしまったのですが

女の子達は高学年の頃からよくあるような仲いい子どおしのグループ行動が多く

なかなか上手い具合に女の子達の中に溶け込んでいくことができません。

一人、やることがなくつまらない・・・

勉強もつまらない・・・

学校行く意味ってなんだろう?

となってしまったのです。

個別支援学級はどうか

「学校行きたくない、もう学校の話したくない、話終わり!!」

と泣きながら言う娘、話を逸らそうとするのです。

さてどうしたものか。

忙しい夕方、ご飯の支度やお風呂も入れなければいけないし気持ちが焦るばかりの私でした。

解決策がわかりません。

とにかく担任の先生に電話をしてみよう。

ありのままの事実を話してみようかなと思いました。

何十分話したのかしら?随分と長電話をしたような気がします。

新学期になってから特別総合支援センターに行ったのですが

その時に言われたのが

「中学に入学するきっかけで個別支援学級を選んだらどうでしょうか。」

と勧められたのでそのことを話しました。

すると担任の先生からは

「一度、個別級の見学にお母さんと一緒に行ってみたらどうですか。」と言われたのです。

今まで個別級の話はちょこちょこ出ていたことはあったのですが

娘の気が進まなかったのと親も具体的にどんな感じの所なのかもわからなかったので

ずっと普通級で過ごしてきたのです。

でも正直、娘が「学校に行きたくない。」と言った時点で

父母もそろそろ限界が来ているのかな~と感じました。

娘にとって普通級、個別級どちらでいるのが一番幸せなのか、楽しいのか。

境界知能の子を持つ親にとってすごく悩ましい選択なのです。

正直、学校の先生は余程のことがない限り

「個別級に行ってください。」とは言いません。

あくまでも選択するのは本人と親なのです。

時々、誰かがポーン!と背中を押してくれたら少し楽になるんだけどななんて思うこともあります。

新学期は電話をかけてきてくれた

5年生の担任の先生は以前、個別支援学級に何年かいたそうです。

新学期の初日、早速午後に電話をかけてきてくれました。

知り合いの男の子も少し特性があり同じクラスになったので

恐らくクラスに数人いるであろう発達障害グレーゾーンの子の保護者に

電話をかけて様子を聞くのだろうなと思いました。

後日、知り合いに「電話かかってきた?」と聞いたところ

「えっ?かかってこないよ。」と言うのです。

と言うことはやはり、4年生の担任からの引継ぎを読んで

これは気にかけないといけない子だと思ったのでしょうか。

しかしそれにしてもしばらく個別級にいた先生が

娘の担任の先生になるなんて何と言う巡り合わせなのでしょう。

担任を決める時にわざと娘をこの先生にしたのか、たまたまなのか?

どちらにせよ何か見えないものが娘や親を良い方向へ導いているような気がしています。

まだ若い先生ですが支援に関して知識が豊富です。

娘も親も助けられています。

頼りになる担任の先生です。

個別支援学級体験、見学

先日、個別支援学級の見学に行ってきました。

個別級に配属されていたことがあった担任の先生なので

個別級とのやり取りがとにかく早いんです。

娘が学校に行きたくないと言って電話をした日に

個別級の先生と見学の日を決めてすぐ折り返して電話をしてきてくれたのです。

本当に対応が早すぎる!!

でもとてもありがたかったです。

朝、娘といつもの教室まで行きしばらく待っていると担任の先生が来て

筆箱、算数ドリル、タブレット、絵具を持ち

個別級の教室に案内されました。

その日の朝は全校集会があったので一度校庭に出ました。

その間私は一人、集会を端の方でポカ~ンと眺めるだけ(^^;)

集会が終わり再び個別級の教室に戻ります。

娘が4時間目までお世話になる教室は情緒のクラスです。

娘のように普通級の子と何ら変わらないくらいの会話ができる子ばかりなんです。

ただ行動や言動が賑やかな子達ばかりだな~と

どの子も娘の行動を見ているような気分になりました(⌒∇⌒)

席は6席で、交流級と言って普通級と個別級を行ったり来たりする子がほとんどなので

実際のところ何人が在籍しているのかは??でした。

恐らく7人か8人ぐらいはいるのかな。

個別級は朝の会と1時間目が一緒になっていてかなり時間にゆとりがあるんです。

行動のゆっくりな娘にとってはすごく合っていると思いました。

朝のあいさつをし給食メニューを全員で毎朝読み上げるんですって。

その後、今日の朝の会+1時間目は『動物あてゲーム』でした。

タブレットに3つのヒントを書き一人ずつ前に出てヒントを出しながら

みんなに動物を当ててもらうゲーム。

うちの娘、初めて行く環境は緊張して固まってしまうんです。

発表も声が小さくなかなか聞き取れません。

それでも2巡目が回って来たころから少しずつ慣れてきたようです。

動物あてゲームなんてただ遊んでいるだけのように見えますがそうでもないようです。

自分で考え発表する順番も話し合ってお互い譲り合いながら決めていくんです。

こう言うところで社会性を学んでいるんだろうなぁと思いました。

2・3時間目は図工です。

画用紙に花が印刷されていて絵具で色を塗る授業でした。

条件として『白を混ぜる』『色を変える』

隣の花びらと同じ色にしてはいけません。

同じ紫にも色々な紫があるので考えて丁寧に一枚ずつ塗りましょう。

みんなゆっくりなのかなぁ~と思ったら意外に塗るのが早い早い(;^ω^)

早いんですけど正直、雑なんです。

多動な子が多いので「一枚一枚色を変えて丁寧に。」と言うのが

何気に集中力の鍛錬になるのでしょうね~。

思った通り先生に何度も「一気に塗らずに一枚ずつ塗って。」と注意される子が多かったです。

娘はと言うと逆にすごく塗るのがゆっくりです。

こだわってしまうので花びら一枚にすごく時間をかけるのです。

こだわり過ぎるので3時間目の途中から疲れてしまい集中力がなくなります。

時々手が止まりながら気持ちがどこかへ行ってしまっているようです。

結局、時間内に終わらず途中で切り上げることになりました。

2~3時間目の間に中休みがあります。

娘と個別級のメンバーは今日初めて会ったわけですがみんな優しいんです。

娘のことをすごく気にしてくれていて

みんなで外で鬼ごっこをやろうと誘ってくれたんです。

個別級の担任の先生も一緒になって校庭で鬼ごっこをして

めちゃくちゃストレス発散をしていました。

楽しかったみたいです(*^。^*)

4時間目、算数。

遅れていた算数ドリルの続きをやることになりました。

問題を先生がホワイトボードに娘の為だけに個別で教えてくれたことが

後ですごく良かったと娘が言っていました。

今まで30人近くのクラスで一斉に授業をするので

分かろうが分からないであろうがどんどん授業が進行していくのです。

ゆっくりな娘にとって段々と苦痛になってきてしまうのは当然のことなのです。

それが、すごく分かりやすかったらしくめちゃくちゃ集中して取り組めていました。

ここまでが個別級の体験、見学でした。

次は6時間目まで

今回の個別級の体験は4時間目までだったので

給食と5・6時間目は普通級に戻っていつも通りの生活です。

楽しかったと言えども初めての環境で疲れたのでしょう。

給食を食べ終わった後からはウトウト始めたようで

そこから6時間目の終わりまでぐっすりと長いお休みタイムになったそうです

(つ∀-)オヤスミー

体験、見学は一回で終わりなのかと思いきや

「また後日、今度は給食も個別級で食べて6時間目まで過ごすようにしましょう。」と

担任の先生がおっしゃいました。

今回、個別級の体験をしてみましたが

娘も個別級に移って交流で普通級にも行きたいと乗り気になっていました。

ただ、いつの段階から個別級に移れるのかがまだわかってません。

基本は児童と先生の配置の関係で年度ごとなので

空きがあれば学校に寄っては途中から入れてくれる場合もあるそうです。

5年生が始まってまだ3か月しか経っていなく

6年生の新学期までは少し遠いなぁ~と思うんです。

できれば途中から入れてくれるといいんですけど。

また進捗状況を報告します。

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