ソーラン節。発達障害の娘頑張りました
今週は台風の週間で昨日からジメジメとし
雨も突然降ったり止んだりとはっきりしないお天気ですが
先週土曜日は朝から涼しくて絶好の運動会日和になりました。
今年は下の娘も入学しやっとお姉ちゃんと共に参加しました。
ディズニーのダンスに挑戦
下の娘、入学して1か月と2週間程しか経っていないのですが
もう運動会なんです。
昨年からコロナが落ち着いてきたので全校での開催になり
会場は保護者と児童でいっぱいです。
活気が戻ってきましたね。
ただ、先生の負担を考えてなのか午前中開催で終了になるんです。
そのため、競技が2学年ごとなのです。
娘は1・2年生合同でディズニーの『ジャンボリミッキー』を踊りました。
1・2年生なので多分、本場のダンスよりも大分振付が簡単になっているんだと思います。
実は下の娘のダンスを家できちんとみてやったことがなかったんです。
正直、あまり心配していなかった(;^ω^)
幼稚園の頃からどうやらダンスを覚えるのは得意ならしく
お姉ちゃんの時と比べて家で一緒に練習しなくても出来ていたんですよね。
その分、本番がすごく楽しみでした。
おお~動作がはっきりとしていて楽しそうに踊ってるじゃない!!
幼稚園の頃は年長さんともなると年少さんに比べて大きなお姉さんお兄さんになるのですが
小学校に入学するとまた一番下っ端で
周りからは踊っている姿を見て「かわいい~~~!!」と言われるんです。
これがまた親バカでそういう声がすごく嬉しかったりして思わずニヤニヤしてしまいました。
その他に徒競走や団体競技を一生懸命に取り組んでいました。
初めての小学校の運動会、良く頑張りました。
ソーラン節は難易度が上がります
さてさて、今年5年生になったお姉ちゃんの話です。
ちょっと長くなりますが読んでいただけたら嬉しいです(*^。^*)
発達障害(ASD)で境界知能なので普通クラスにいます。
個別支援級に在籍している子とと普通級の丁度間ぐらいの知能なので
どっちつかずで、普通級なのですが知能の数字だけではなく
色々と特性を持っているので生活のし辛さがあるのです。
5・6年生は『ソーラン節』を踊ります。
低学年、中学年の頃に5・6年生がソーラン節を踊っているのを見てきました。
見た目がすごく難しそうで、これを娘も高学年に踊るなんて
大丈夫なんだろうか・・・すごく心配していたんです。
その心配が、的中してしまいました。
低学年の頃は下の娘のように簡単な振付を繰り返し踊るので
難易度が低いんです。
ところがソーラン節は同じ振りが出ては来るもののその次の振りが毎回違うんです。
覚えるパーツが沢山あるんですよね。
下の娘と比べてダンスを覚えるのが少し苦手なんです。
幼稚園の年長の時の運動会で公開練習と言うものがあり
親が参観する日があったのですが
周りの子はほぼ踊れているのに娘はほとんど振りを覚えていなかったんです。
そんなことがあったのでちょっと心配だなぁ~なんて思っていたんですけど
それでもまぁ学校で丁寧に教えてくれるだろうから大丈夫でしょう
な~んて少し楽観的に考えていました。
練習期間はゴールデンウィークが終わった次の日の
7日から運動会の前日24日までです。
2週間と3日しかないんです。ちょっと短いですよね。
5月開催の学校は新学期が始まってすぐにゴールデンウィークに入ってしまうので
どうしても練習期間が短くなってしまうんですよ。
しかも運の悪いことに僅かの練習期間に
特総センター(特別支援教育総合センター)と
療育手帳(愛の手帳)の更新手続きで児童相談所に行くためこの2日間、学校を休み
更にその真ん中で風邪を引いて+免疫力が落ちているところに目が結膜炎になってしまったんです。
ここで3日間欠席し計5日も休んでしまったのです。
残り、まだ平日だけで10日間あるんですけど
学校の授業時間内ではソーラン節の練習が毎日あるわけではないんです。
他の競技の練習しかやらない日もありますし運動会の練習自体がない日もあります。
後は中休みに自由参加でひたすら練習をするんですって。
少し遅れを取っている娘だったのでみんなの中に入って
中休みに一緒に練習すれば良いんだけど・・・
これがまたね、変なプライドを持っているんだか何だか知らないけれどやらないんですよ(;´Д`)
はぁ~、大丈夫なのかしら?運動会が近付くにしたがって段々と心配になってきた母・・・・
気付くの遅すぎ母
心配だったので毎日学校から帰ってくると娘に
「どう?大分ソーラン節踊れるようになってきた?」
と聞くのですが
「まぁまぁだね。」
なんてサラッと言って会話が終わってしまっていたのです。
本当はもっと聞き出したいところなのですが面倒くさそうに言うので
それ以上踏み込むことはできず・・・
そしていつの間にか日にちは過ぎ、運動会3日前の水曜日のことです。
いつものように遊び優先にしてしまう娘は
話しかけても大好きなパソコンに夢中でなま返事ばかりです。
まぁ学校でどうにかなっているんだなと思いました。
ところが、その夜布団に入った時に何気なくソーラン節のことを聞いてみたんです。
早く寝て欲しいのはわかっていたのですが
どうしても母は聞いてみたかったんです。
娘はいつもこの布団に入った時に本音を言うんですよね。
でもこの本音は大切なことなので寝る時間は過ぎているけれど聞くことにしているんです。
「今日、先生が放課後出張だったんだけどその前に少し時間があるからと
私のために数人連れて校庭で練習をしてくれたんだけど私、5時間目から帰りまでず~っと寝てて
放課後無理やり先生と友達に起こされて機嫌が悪くて校庭に行かなかったの、
やっと頭が起きて下駄箱まで行ったら練習が終わってみんな戻ってきた。
私のためにやったのに先生に申し訳なかった。」
発達障害の特性の一つで眠くなってしまうことがあるんです。
授業中、興味の持てない科目だったりすると尚更異常な眠気が襲ってくるのだそうです。
眠ってしまうことについては担任の先生が理解を持ってくれていて
4年生の頃から始まった授業中の眠りについては大目に見てくれています。
無理に起こしたからと言ってその後に集中ができるわけでもないので。
さて、先生は娘が踊れずに目立ってしまっているのを見てせっかく練習時間を作ってくれたのに
無駄にしてしまいました。先生に対して申し訳なさそうにしている娘に母は言いました。
「あと3日だけどどうするの?このまま出来ないまま諦めて本番を迎える?
それとも出来るところまで頑張って家で練習する?」
すると、「明日帰ってきたらお母さんと一緒に練習する。」と言うのです。
ふぅ~やっと娘のエンジンがかかったようです。
欠席が多くて少ない練習回数の中、覚えるのが苦手なのが重なって
明らかにみんなから遅れてしまっていたので
更にみんなの前で踊りたがらなくなってしまっていたのです。
よし、明日先生に手紙だとあまりにも大袈裟になってしまうので
今回は付箋に箇条書きにして娘の筆箱に貼ってやり
「明日の朝、先生に渡しなさい。」と伝えました。
本番3日前で、今更どうにかなるものなのだろうか?
母も少々焦っております(;´Д`)
動画を送ってもらいました
娘が昨日の夜に話していた中で
先生が練習風景の動画を撮ったものを見せてくれたということがありました。
その動画を共有してもらえないのだろうか。
付箋の内容に
・動画を共有してもらえないか。
・帰ったらお母さんと練習してみたい。
・出来るところまで頑張ってみたい。
娘の声として箇条書きにしました。
すると、娘が学校へ行きしばらくした9時半頃先生から電話がかかってきたんです。
お、早速かかってきたぞ!娘、きちんと付箋渡せたんだ(⌒∇⌒)
先生の話を聞いてみると
動画に関しては今年は学校内で動画の共有はしない約束だったのだそうです。
他の子が写っているわけだから個人情報の関係でトラブルにならないようにとのこと。
しかし担任の先生は1時間目の交換授業で他の先生が授業をしている間に
校長先生に掛け合ってくれたのだそうです。
娘が振りを覚えていないこと、隊形移動がどこへ移動したらいいのかわからず
右往左往してかなり目立ってしまっていること。
校長先生も娘がASDであることは知っているのですぐに理解をしてくれたようです。
特別な理由がある場合は動画を拡散しないことを条件に送っても良いと許可をいただきました。
許可を出してくださった校長先生、そして掛け合ってくださった担任の先生
ものすごく感謝します。ありがとうございます!!
そして隊列移動に関しては母は見ていないのでいつのタイミングで
どこに移動するかについてがわかりません。
それも先生としっかりと電話でお話して母は頭の中にねじ込みました。
隊列移動が2回あるそうなのですが娘が今から移動するのは難易度が高いとのことだったので
簡単にしてはどうかと提案がありました。
元々後ろから2番目の位置にいるので1回目の移動の時に
走って一番後ろに着く。
そして2番目の移動はぴょんぴょん跳ねながら移動する振りなので
そのままの位置でみんなと同じ振りで移動したように見せる。
さぁ~一通り先生に言われたとおりを頭にイメージして
娘が学校から帰ったら早速挑戦してみようと思います。
娘と猛練習
明日は金曜日。最後の全体練習なのでその時に出来ていないともう後がありません。
何とか土曜日の本番前には最終確認をして臨んで欲しい。
もうこの木曜日しか練習できる日がないのです。
あ~あ~何でこんなに切羽詰まってから焦っているのだろう・・・
なんて思いましたが、ASDの娘を持つ母としてやはりサポートしてやらねばなりません。
実は娘がやる気になった時のために数日前からYouTubeを見て
母は振りを練習していたんです。
しかし母も日中色々とやることが多くて途中までしか覚えていませんでした。
残りの分を朝から猛練習していました。
あっという間にお昼になり娘が帰ってくるまであと2時間半です。
やばいかも・・・
途中で先生から動画が送られてきました。
早速見てみると、やはり小学生が踊るように少し簡単な振りに変更しているところがあります。
正直、娘と同じで振りを覚えるのが少々苦手な母。
一度やっと覚えた振りを部分部分で修正をしながら覚え直し作業をしました。
娘が帰ってきて早速練習を始めます。
とその前に娘が動画を見ながら何やら紙にまとめ始めました。
どうやら振りを頭の中で整理しようとしているようです。
今までこんなことしたことなかったのに。
それだけ本気になったのかな。
さぁやっと踊り始めます。
ところが2回通して踊り、あっさりと練習を終えてしまいました。
あれ??これだけ??噓でしょ・・・( ;∀;)
いつものパソコンに向かって遊び始めてしまいました。
あ~あ~、もうどうにでもなれっ!
投げやりな母です(´;ω;`)ウッ…
これでは本番、一人立ち尽くして目立って終わりだな。
なんて諦めました。
いつものようにご飯を食べ歯を磨いて寝る支度をします。
すると何を思ったのか突然娘のスイッチが入ったんです。
「今から踊る練習をする。」
えっ今から??
もう寝る時間なのに・・・
本当にいつもギリギリなんだから。
でも、娘のスイッチを無駄にしてはいけません。
みんなより入るスイッチが少ない娘なのでいつもそのスイッチは入った時を
見逃さないように母はじっと見守っているのです。
これが本当に最後のチャンスです。
2~3回通して踊ったところで母は
「さっきより大分上手くなったよ、きっと10回通して踊ったら
もっと振りを覚えると思う。」と言いました。
すると娘が
「10回、絶対に踊る!」と言うのです。
そして何と、本当に10回踊ったのです。
振りも細かい部分は置いておいて何となく曲に乗って遅れずに入れるようになったのです。
1回目の移動もとにかく一番後ろに行く動作を覚え込ませました。
こんなに頑張って何度も練習したのは幼稚園の運動会のダンス以来かしら(;^ω^)
そう、あの時も今回程ではないけど割と間際になって一緒に練習したんです。
5年前ですが懐かしくなりました。
さぁ10回踊って娘が「もっと踊りたい。」と言ったのですが
明日の最後の全体練習のためにも体調を整えるため寝かせることにしました。
運動会前日、当日
昼間に2回、夜に10回の計12回を踊った次の日金曜日。
3時間目に全体練習なのを知っていたので
買い物がてら遠回りをして校門の前までこっそりと見てきたのですが
丁度6年生の練習中で娘はその後だったのです。
さすがにまだ時間がかかりそうだったので残念だけど帰ることにしました。
そして待ちわびていた娘の帰宅。
「ソーラン節どうだった?」ともうずっと気になっていて聞きたかった気持ちが
口から出てしまいました。
「先生に、目立たなくなった。」と言われた。
「12回練習したと言ったらちょっと驚いた顔をしていた。」だそうです。
「それだけ?」
「それだけだよ。」
案外、先生クールねぇ。
とは思いましたがそんなことはないはず。
あれだけ心配してくれたんだもの。
全体のバランスを見て目立たなくなったと言うことは先生も正直安心したんだと思います。
何よりも本人が踊れるようになって楽しくなったことが一番大事なことなのです。
移動もきちんとできたようです。
そして、いよいよ運動会本番です。
あの水曜日に撮った先生の動画では立ち位置がわからず振りも途中からわからなくなり
右往左往して目立ってしまっていたのですが
あの頃の娘はもうここにはいません。
自信に溢れていていて振りの動きも大きくなり
めちゃくちゃ楽しそうに踊っていました。
やったぁ!!
たった3日間しか経ってないのに、娘と一生懸命ソーラン節に取り組んで
燃え尽きた母(^^;)
めちゃくちゃ濃い3日間だったなぁ。
本当はもっと早くから準備しておけば良かったわけですけど
まぁそれは良いじゃないですか(;^_^A
娘もきっと良い思い出になったはずです。
因みに来年もソーラン節踊ります。
今年は間に合わなかった隊列移動や細かい振りを覚えきれなかった部分に
挑戦して欲しいです。
お疲れさまでした!!(@^^)/~~~
ソーラン節の出番を待つ間にお父さんとまったり~~(* ´艸`)クスクス