娘が療育センターへ行って分かった・変わったこと。

小3の娘が初めて療育センターを受診したのは

今年の1月でした。

僅か半年のうちに色々なことが判明しました。

今日はその経緯や私の気持ちの変化、感想などを書きたいと思います。

遡ってみればそうだったのか

まずどこから遡ってお話ししましょうか。

今日は療育センターへ行ってからのことを中心に書きたいと思ったので

幼稚園までのできごとはちょっとだけお話して割愛させてもらいます。

「今思えばそうだったのか。」

あかちゃんの頃から幼稚園卒園までの間で

何とな~く周りの子たちと違う、育てにくい?と思っていた私です。

でも育てにくいか育てやすいかなんて人それぞれ感じ方が違うだろうし

子育てはそりゃ良いことばかりじゃなくて辛いことも沢山ある。

苦労しながらも毎日頑張って子供を成長させていくものと思っていました。

確かに私は器用じゃない。

もちろん手芸が好きなので手先に関したら不器用じゃないのかもしれないけど・・・

そういうところじゃなくて(^_^;)

現在、小3の娘はあかちゃんの頃から私にとっては何かと

『手のかかる子。』と思っていました。

一般的な月齢の時期に離乳食をあげたけど全部拒否しておっぱいしか飲まない。

夜はまとまって寝てくれず必ず1~2時間ごとに目を覚ましてしまう。

1歳を過ぎても2歳を過ぎてもまとまって一気に朝まで寝てくれないので

私は常に寝不足でした。

母乳はたっぷり吸われるわ常に睡眠不足だわ・・・

その頃の私の体重はぶっちゃけて言ってしまいますがいつも38~39キロ台でした。

身長からすると大分平均体重よりも下回ってしまっています。

当然免疫力も下がり、年中風邪を引いていて体調が良い日が少なかったです。

私の体調が悪い日ばかりなのに娘にはめちゃくちゃ手がかかる。

正直言って本当に泣きたくなったし一人で辛いことも沢山ありました。

因みに娘の睡眠に関しては今はすっかりと良くなり

朝まで爆睡です(^▽^;)寝相が悪いので足で軽くどかしても起きません😆

さて娘の身体的な面や言葉の発達に関してはほぼ平均的でした。

ずりばいもハイハイもつかまり立ちも伝い歩きも

そして1歳の誕生日が過ぎた頃に歩き始めました。

言葉は1歳半に片言を話し始め次第に長いお話も沢山できるようになりました。

しかし、何だか我慢ができない??

上手に歩けるはずなのに幼稚園に行っても外出する時はいつもベビーカーに乗っていました。

歩いて1~2分の公園ぐらいまでなら歩くのですが

それ以上になると必ず

「抱っこ!!」

時々心を鬼にして無視して歩かせようとしたのですが

頑なにそこを動こうとしません。

時々周りのお友達と比べると何故この子は歩こうとしないんだ?

私が甘やかしすぎなの?

これは娘に構いすぎだからもう少し放置して育てるべきなのかしら・・・

そして何だか娘はいつも落ち着きがない。

椅子に座ってご飯が食べられない。

あのね、社交性があるので人懐っこいしお友達とは喧嘩をせず

普通に遊べるんですよ。

だけど、幼稚園を迎えに行くといつも先生に

「今日は○○ができませんでした、できませんでした・・・」と

毎日、できなかったことばかりを羅列されるんです。

娘は変なの?普通なの??

そもそも普通って何?

もう私の頭の中は常に「???」状態です。

何しろ初めての子育て。

わからないことだらけでした。

私の性格上、悩んだらきっと絶対にうつ状態になり

心の制御が不能になることをわかっていたので

とにかく娘を連れ、色々なふれあいの場に出かけていきました。

そこで出会った沢山のママ友たちと子育て支援者さん。

今思えばその人たちがいたからこうして今、娘のことについて

色々と知識を増やし考えていくことが出来たんだと思います。

こんな「???」が療育センターや相談窓口で話をしていくうちに

「あの頃の行動はこれが原因だったのか。」と

遡って考えていくと少しずつ今ではわかってきたことがあります。

本当ならあの頃、それが何から来るものなのかがわかっていたら

もっと悩まずに済んだんだろうにと思いましたが

でも悩んで真剣に考えてきたからこそ今があるんだと思います。

療育センターを受診するまで

幼稚園に入り年少の頃はみんな同じようなペースだったのですが

徐々に娘と周りのお友達との差が目立つようになりました。

よく言われたのが

「お支度が遅い、集団行動ができない、ご飯を食べない。」

特にみんなで体操をしたり何か一斉に取り組まなければいけない時に

はみ出してしまい一人でどこかへクルクルと回りながら行ってしまう。

興味のないこととあることの差がはっきりと態度に出ます。

ある時園長先生から「療育センターを予約してみてください。」と言われました。

でも私の中では正直言って娘をみんなと一緒の扱いをしてくれないことに対して

納得できないでいました。

普通にみんなで仲良く遊べるじゃない?それ以上何があるんだ!

私の心は怒りと焦りと悲しみと寂しさと・・・

何だかぐちゃぐちゃでした。

結局、市の相談機関などで話をし主人とも相談して

このまま様子を見ることにしたんです。

そしてついに小学校入学の時期になりました。

これと言ってどこかで支援を受けているわけでもないので

小学校に入って特別な配慮をしてくださいと言うお願いもせず行きました。

するとやっぱり・・・・

1年生の頃の娘は男性の若い先生に怒られることもしばしば。

1年生なので勉強に関してはそんなに難しいことではないのですが

生活面で困りごとが多かったのです。

これは今でも一番の課題なのですが

授業の準備、片付け、課題の取り組みが極端に遅れてしまうんです。

でもこの頃はまだ療育センターに行っていなかったので

担任の先生も、クラス30人の一人としか思ってくれていません。

ちょっと行動が遅いなぐらいで

時間内に準備が終わらなければどんどん次の授業へ進んでしまいます。

一度娘から聞いたことがあるのですが

体操服に着替えるのが遅くて体育の授業が体育館で始まってしまい

一人遅れて行ったのだそうです。

2年生になり担任が女の先生に変わりました。

恐らく先生の経験が何年もある方なんだなと感じました。

主人が言うには「女だから話すのが得意なんだ。」と言います。

まぁ必ずしも女だからってのは違うと思うんですけど・・・

とにかく2年生の時は担任の先生が細かく娘に対して支援をしてくださったので

そのおかげで療育センターに行くきっかけを作っていただいたのです。

そして通常授業とは別に個別で週に1回4人ぐらいで

勉強を見てくれるクラスにも入れていただきました。

恐らく2年生の担任の先生に出会っていなかったら

私の心はずっと変わらぬまま「このまま様子見で。」なんてなっていたと思います。

それと外部から来られるスクールカウンセラーさんとのお話でも

私の心が前を向くようになったんだと思います。

ありがたかったです。

療育センターに行きました

現在、療育センターは大混雑しています。

支援をしてくださる人員が少ないのと受診者が増えたことが原因みたいです。

娘の時は昨年の10月に電話予約をし

12月に第一回の受診日が決定しました。

そして1月の正月明けに受診することが出来たので

何だかんだで3か月かかりました。

でも3か月ならまだ良い方だと思います。

今度、下の娘も療育センターに行くのですが

予約が4か月後と更に延びていました( ̄▽ ̄;)

本当に大混雑のようです。

さて、上の娘の療育センターですが行き始めてから

約6か月が経った現在ですがもう大体のことが終わりました。

主治医との面談を何度かしつつ

手先や体の動かし方のテストやIQのテストを行いました。

療育センターと言うと小さい子が毎週通って

言葉や気持ちの切り替えなどについての練習をしに行く場だと思われますが

小学校に上がってから受診する場合はこれがありません。

あくまでも相談、支援に限ります。

なので娘は『今学校でどんなことが困っているか、どうやったらその

困りごとが減るか。』のアドバイスをしてもらいました。

今までは私も主人も素人判断で

多分、こうなんだろうな~なんて何となくでしか知識が得られなかったのですが

やはり療育センターへ行ったことにより

もっと細かく支援の方法を考えていかれるようになりました。

最初は気の進まなかった療育センターですが

行ってよかったなと思います。

娘の特性について

療育センターへ行って今まで素人判断でしかわからなかったことが

細かくデータとして出てきました。

娘の特性としては

・自閉スペクトラム症(ASD)

・注意欠如 多動症(ADHD)

この二つが混合されているようです。

しかしこれがまた難しいところなのですがすべての症状が出ているわけではありません。

そしてその程度も高いわけではないのです。

私が以前から言っていますがいわゆる『グレーゾーン』なんですね。

そして今回、療育センターでIQのテストをした結果が

言語能力以外は平均以下という数値が出ました。

しかしこのIQテストは今回の娘に対しては正しい数値かはわかりません。

当日、娘はテスト前にガチガチに緊張していました。

明らかにいつもの多動っぷりとはかけ離れています。

検査をしてくれる先生の質問に対して頭が真っ白になり

なかなか言葉にして返すことが出来なかったのだそうです。

そのことを後日、主治医に話したところ

「もしかしたら緊張して数値が低い可能性はあります

しかし、それも含めて脳の働きを見ている部分もあるので

この数値だけで判断するのは正解ではないと思います。」

とおっしゃっていました。

ただやはりIQの数値と今学校での困りごと

準備、片付け、課題へのとりかかりがのんびりなところは

少し関係しているとのことでした。

知的障害の数値ではないが3年生にしては発達が少し遅れている

やはり、こちらもグレーゾーンなのだそうです。

そう結局わが娘はグレーゾーンなわけです🙄

学習面はどうしていくか

発達障害の中の一つ学習障害(LD)というものがあります。

しかし娘はこの学習障害に関しては現在のところありません。

言っている意味がきちんと理解できるし

読み書きも計算もゆっくり教えればきちんと身に着くのです。

ところが先程言った

(ASD)や(ADHD)やIQが平均以下なところを

少しずつ併せ持っているので

こだわり、感覚過敏、偏食、注意欠如、多動などがある場合

極端に集中が短く切れてしまうので

勉強になかなか集中することができません。

そこで必要なのがやはり個別でコツコツと学習していくしかないのです。

娘は恐らく学校では

先生の一斉の指示には頭に入ってきてないんだと思うんです。

2年生の時の先生は一斉に指示をした後に必ず娘のところへ来て

同じことを指示していたのだそうです。

そうそう、以前私が調べて実践していることなんですけど

娘みたいな特徴の子は『話を聞くのが2回目の方が良い。』と言います。

一度聞いただけでは処理能力が乏しいので理解しすぐさま行動には移せません。

なので小まめに声掛けをすることが大切なのです。

そしてずっと家で実践していることが

『先取り学習』なわけです。

『先生の授業はなるべく2回目の方が良い。』

家で例えばわり算の勉強をして行っていざ学校でわり算の授業が始まると

娘の中では「あっ!これ家でやったことある、見たことある。」となります。

そうなると2回目なので注意を先生の話に向けて理解することが出来るんです。

理解することが出来ていれば次の課題の取り組みへスムーズに移行できるのです。

そんなことを私は1年生になる前の春休みから始めました。

最初は娘の学習に対しては何が正解なのか?

手探りでしたが3年生になった今、国語と算数に関しては

何とかギリギリ着いて行っています。

ただね・・・これにはちょっと限界があるんです。

わたくし母の脳みそ。

中学卒業まで持つかしら。

これも何度もお話しているんですが

私は子供の頃、勉強ができなかったのです。

きっと同じように今では騒がれている発達障害だったのでしょう。

あの頃は何も支援してくれない時代でした。

脳みそがやっと人並?に追いついてきた頃が高校から社会人になるまでの間だったのです。

その頃にやっと基本的な学習が追いついたんですよね。

ある程度の読み書き、計算はできますが

図形や距離や重さの単位??

これから娘が授業で習う項目を母がすべて教えられるわけがありません。

もちろんこれからも娘と一緒に勉強していこうと思っているので

きっと何とかなると思ってはいるんですけどね(^^ゞ

療育センターの主治医からは

「高学年に向けて個別塾を検討してみたら良いかも。」と言われました。

娘のような特性を持った子が通いやすい塾。

なるほど。

母が限界に感じ始める時の為に今から色々と情報収集をしていきたいなと思いました。

担任の先生に手紙を書いた

新学期に娘の特徴やこうしてほしいところなどを手紙に書いて

先生にご挨拶しようかななんて思ったのですが

やはり直接話した方が良いかなと思って4月末の個人面談で

色々と話したのです。

しかし今年は1年生の時と同様で2年目の若い男の先生なんです。

2年生の時の先生から色々と引継ぎがされていて

把握している部分も沢山あるなと感じましたが

やはり2年目。

自分からこうして支援して行こうとまでは余裕がないと思うんです。

しかもクラスは約30人。

娘の他にも色々なタイプの子がいるし、先生自体の仕事も

かなり山積みだと思うんですよね。

その上に手のかかる娘にどれだけ支援をしてもらえるのか・・・

やはりこのままではいかん!

今回、IQの結果をコピーしてもらい家に持って帰ってきました。

色々と娘の特性やこれからの対策などが細かく書かれています。

担任の先生にはぜひ読んでいただきたい内容ばかりです。

それと、やはり若い担任の先生一人では心もとないなと思い

相談窓口である児童専任の先生と

昨年の担任の先生が個別指導の支援の先生に

たまたま娘のクラスに当たったため再び接点ができたので

その先生にも見てもらい

更に外部から来校するスクールカウンセラーの先生にも渡すことにしました。

そしてそれだけでは足りないので

補足や私がこうしてほしいところなどを手紙に書き

その手紙の内容も先生どうしで共有してもらうようにお願いする内容を書きました。

そうそう、周りのね、大人たちをね、たくさん巻き込むのです(^^ゞ

結局、私一人では頼りないので色々な立場の人を巻き込んで

支援してもらおうと思っています。

娘が毎日、先生やお友達に準備や片付けを手伝ってもらっているように

決して頭の働きが良くない私も周りの大人に手伝ってもらうんです。

発達障害があるないにかかわらず

み~んなどこかしら苦手な部分はあるのです。

それを一人でできなければいけないなんて誰が決めたのでしょう。

できない人がいたら手を差し伸べればいいのです。

思う存分手伝ってもらえばいいのです。

迷惑だなんて考える必要はありません。

それが人間の社会でしょ。